
海外FX業者の出金拒否とは何ですか?
海外FX業者の出金拒否は、なぜ起こるのですか?
海外FXのリスクの一つに「出金拒否」というものがあります。せっかく、海外FXトレードで利益が出たとしても、出金ができなくなってしまったら、大きな損失でしかありません。今回は、海外FX業者の「出金拒否」とは?「出金拒否」が起こる理由と「出金拒否」対策について丁寧に解説します。
海外FX業者の「出金拒否」とは?
海外FX業者の「出金拒否」とは
海外FX業者に出金依頼をしても、出金に応じてくれないこと
を言います。
では、なぜ、このような出金に応じてくれない状況が起こるのでしょうか。
海外FX業者の「出金拒否」が起こる理由
「出金拒否」が起こる理由は大きく分けて
- 投資家側の理由
- 海外FX業者側の理由
の2つがあります。
投資家側の理由での「出金拒否」
1.禁止行為に該当するトレードをしてしまう
海外FX業者が定めている利用規約に違反したトレードをしている場合、海外FX業者は出金に応じない可能性があります。
海外FX業者は「利用規約」で、以下のことを禁止しています。
GEMFOREXの利用規約の禁止行為
- 実在しない利用者として利用者登録する行為
- 口座名義人以外の者が利用する行為
- 1つの口座を複数名で利用する行為
- 利用者登録の際、申告事項に虚偽の記載・誤記・または意図して記入漏れの状態で登録する行為
- ひとつの登録種別につき、同一人物がアカウントを2つ以上持つ行為(ただし当社が特別に認めた場合を除く)
- 故意・過失に関わらず、当社の営業を妨害する行為
- 当社及び委託先企業の著作権その他の権利を侵害する行為
- 当社または第三者を中傷し名誉を傷つけ、不利益をもたらす行為
- 著作権等の知的財産権、肖像権等の人格権、その他法律上の権利ないし保護に値する権利の侵害、あるいは関連する法規に違反する行為
- 第三者のプライバシーを侵害する行為
- 違法または疑わしい活動をする行為
- 当社判断で不適切とみなすトレード行為
- 2つの業者(または複数業者)に入金して、両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
- 当社複数口座で両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
- 第3者同士が同じタイミングで入金やトレードを繰り返し、同じタイミングで出金する行為
- 提供サービスやシステムの盲点を狙った悪質とみなす取引
- 経済指標時、アメリカ雇用統計発表時ならびに政府や中央銀行介入など相場が急激に変動するタイミングのみを狙った悪質とみなす取引。
- 事前連絡なしで大きなロット数での取引
- 虚偽の連絡先または第三者の連絡先で登録する行為
- 消費者の判断に誤解を与える行為、または消費者の判断から好ましくないと当社が判断する行為
- 準禁治産者、禁治産者のいずれかであり、申込の際に法定代理人の同意等を得ずに登録する行為
- 18歳未満であるのに利用者として登録する行為
- 反社会行為、法令違反行為及び弊社が適宜禁止する行為
- 反社会勢力者、前科者、法令違反者及び弊社が適宜禁止とする者が利用者として登録する行為
とくに問題になるのが
- 当社判断で不適切とみなすトレード行為
- 2つの業者(または複数業者)に入金して、両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
- 当社複数口座で両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
- 第3者同士が同じタイミングで入金やトレードを繰り返し、同じタイミングで出金する行為
- 提供サービスやシステムの盲点を狙った悪質とみなす取引
- 経済指標時、アメリカ雇用統計発表時ならびに政府や中央銀行介入など相場が急激に変動するタイミングのみを狙った悪質とみなす取引。
- 事前連絡なしで大きなロット数での取引
です。
簡単に言えば
- 両建て
- アービトラージトレード
- システムを使ったスキャルピング
- 連絡なしの大口取引
などが禁止行為とされているのです。
- 上記を意識的に行っている投資家もいれば
- 上記の禁止行為を知らずに、知らず知らずのうちに行ってしまっている投資家もいる
のです。

「気づかない間に業者間の両建てをしていた。」
というのであれば、自覚症状がなく、いきなり海外FX業者から「禁止行為をする投資家」と判定され、出金拒否に遭ってしまうのです。
海外FX業者は「業者間の両建て」「アービトラージ」などの違法取引を検知するシステムを導入しています。
そのため、そのシステムに検知されてしまうと、出金拒否されてしまう可能性が高いのです。
問題なのは
- このシステムのアルゴリズムは開示されないこと
- 海外FX業者の禁止事項に「当社判断で不適切とみなすトレード行為」というなんとでも取れる行為が描いてあること
です。
- どういう取引行為がダメなのか?
- なぜ、出金拒否になったのか?
などの情報が開示されず、出金ができなくなるのが、海外FXでの最大のリスクと言っていいでしょう。
2.口座が凍結されている
口座が凍結されている場合は
- マイページにログインできない
- 出金依頼ができない
状態になってしまいます。
口座が凍結される理由にはいくつかありますが
- 一定期間口座を利用していなかった
- 上記のような禁止行為をしたと判定された
- 海外FX業者の手違い
口座が凍結されていると、出金ができなくなってしまいます。
海外FX業者側の理由での「出金拒否」
1.海外FX業者が倒産間際・資金が不足
海外FX業者が悪徳な詐欺行為をしようとしなくても、資金繰りが行き詰ってしまい、倒産間際の状態になってしまうと、物理的に出金依頼に応じる資金がないことで、出金拒否をせざるを得ない状況が発生します。
これは投資家側の落ち度はなく、海外FX業者の都合で、出金拒否となってしまうのです。
国内FX業者のように信託保全が義務付けられているわけではないので、最悪、海外FX業者がそのまま倒産、投資家資金が戻ってこないということも起こりうるのです。
2.悪質な海外FX業者
元々、詐欺行為を行おうとしている悪質な海外FX業者の場合は、意図的に出金依頼に応じないという可能性があります。
当然、出金依頼をしても、サポートからの返信はなく、投資資金をだまし取られてしまうことになります。
3.システムエラー
海外FX業者のシステムエラーが起こり、正常に出金依頼を送れないことがあります。
海外FX業者の「出金拒否」対策
「出金拒否」が起こる理由によって対策は異なります。
投資家側の理由での「出金拒否」
1.禁止行為に該当するトレードをしてしまう
対策
- 禁止行為に該当するトレードをしない
- 自分のトレード行為が禁止行為に該当するかわからない場合は、サポートに聞く
2.口座が凍結されている
対策
- 口座凍結の理由をサポートに聞く
- 口座凍結の解除をサポートに依頼する
海外FX業者側の理由での「出金拒否」
1.海外FX業者が倒産間際・資金が不足
対策
- 大きな金額を海外FX業者の口座の置かない
- 出金が遅れはじめたら、その海外FX業者は利用しない
2.悪質な海外FX業者
対策
- 事業歴が長い海外FX業者を利用する
- 資産保全がしっかりしている海外FX業者を利用する
- 企業規模が大きい海外FX業者を利用する
- 外国の金融ライセンスを持った海外FX業者を利用する
3.システムエラー
対策
- サポートにシステムエラーの報告をする
- システムエラーが解決するまで待つ
まとめ
海外FX業者の出金拒否が発生してしまうと、かなり慌ててしまうかと思います。
重要なのは
- 出金拒否されてしまうようなトレードをしないこと
と、
- 悪質な海外FX業者を利用しない
ということに尽きます。

はじめから、信頼できる海外FX業者を選ぶことによって、出金拒否のリスクは、かなり軽減できるはずです。